00-ケニア キイ・ファクトリー(深煎り)

1,080円(税込)

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生産国  :ケニア
ファクトリー  :キイ・コーヒー・ファクトリー
生産者  :複数の小農家たち
地区  :キリニャガ地区、エンブ
標高  :1600m
品種  :SL28、SL34、ルイル11
生産処理  :ウォッシュト
乾燥方法  :アフリカンベッド
焙煎度合い  :深煎り
風味特性  :チョコ&ブラックカラントの印象

【ストーリー】 
深く艶やかに、静かに続く甘美な余韻。
キリニャガの高地が育んだ、気品ある一杯。

ケニア中央部、世界有数のコーヒー産地として知られるキリニャガ。 雄大な自然に抱かれた標高約1,619mの高地に、Kii Coffee Factory(キイ・コーヒー・ファクトリー)はあります。

1968年の設立以来、半世紀以上にわたり、この地に暮らす生産者たちとともに高品質なコーヒーを生み出してきました。Gathanjuri、Kibae、Kianduma、Kiandumbeなど周辺の村々から、丹念に育てられたコーヒーチェリーが運び込まれます。

現在はRungeto Farmers Co-operative Societyに所属し、約3,932名の生産者が加盟。所属するファクトリーの中でも高い生産量を誇り、地域のコーヒー生産を支える重要な存在となっています。

この地を特徴づけるのは、鉄分を豊富に含む赤土と、年間約1,400mmの恵まれた降雨、そして13〜24℃ほどの穏やかな気候です。3月から5月の長雨、10月から12月の短雨。二度の雨季が大地を潤し、高地特有の冷涼な環境の中で、コーヒーチェリーはゆっくりと成熟していきます。

主に栽培されているのは、ケニアを代表するSL28とSL34。全生産量の約99%を占めるこれらの品種は、豊かな果実味と美しい酸、そして奥行きのある甘さを備えています。

生産者たちは、剪定、除草、施肥、マルチングなど、一つひとつの作業を丁寧に積み重ねます。収穫された完熟チェリーはキイ・コーヒーファクトリーへ運ばれ、果肉を除去した後、一晩かけて発酵。さらに洗浄、ソーキングを経て、アフリカンベッドの上でゆっくりと水分を整えていきます。乾燥中も何度となく攪拌と選別が繰り返され、均一で美しいパーチメントへと仕上げられます。

華やかさだけではなく、透明感や甘さ、余韻の美しさまで追求する。その細やかな仕事が、キイの品質を形づくっています。

また、精製に使用した排水を水源から離れた浸透槽へ導くなど、環境保全にも配慮しています。所属するRungeto農協では、生産者の子どもたちの学費や農業資材、緊急時の資金を支援する仕組みも整えられています。コーヒーづくりを通じて、生産者の暮らしと地域の未来を支えていることも、このファクトリーの大きな魅力です。

今回のロットは、Kiiが持つ豊かな甘さと果実感を引き出しながら、深煎りに仕上げました。

口に含むと、まず感じられるのは、上質なチョコレートを思わせる濃密でなめらかな風味。その奥から、ブラックカラントを思わせる黒い果実のニュアンスが静かに現れ、味わいに深みと気品を添えます。

深煎りならではの豊かなコクを持ちながら、苦味だけが際立つことはありません。むしろ印象に残るのは、ふくよかな甘さと、丸みを帯びた滑らかな口当たりです。

舌を包み込むようなラウンドなマウスフィール。そして飲み終えた後にも、チョコレートのような甘さとブラックカラントの余韻が長く静かに続きます。

キリニャガの赤土。高地を渡る風。生産者たちが重ねてきた手仕事と、半世紀以上受け継がれてきた精製の技。そのすべてが重なり合い、一杯の中に深い奥行きを描いています。

チョコレートの芳醇なコク。ブラックカラントの艶やかな果実味。そして、長く続く上品な甘さ。

華やかさを誇るのではなく、静かにその余韻を残す。 ゆっくりと味わう時間そのものを豊かにしてくれる、気品に満ちたケニアコーヒーです。