01-ホンジュラスCOE入賞 ラ・サルバヘ農園ゲイシャ(浅煎り)

2,160円(税込)

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result  :2024年ペルーCOE20位
農園  :ラ・サルバヘ農園
農園主  :Sandra Isabel Garcia Argueta
地区  :ラパス県、サンタナ
標高  :1650m
品種  :ゲイシャ
生産処理  :ウォシュト
焙煎度合い  :浅煎り
風味特性  :グリーンアップル&ジャスミンの印象

【ストーリー】 
La Salvaje 農園の物語 ― 森と共に生きるコーヒー

ホンジュラス南西部、ラ・パス県サンタ・アナ。
標高およそ1,650mに位置するこの地は、昼夜の寒暖差が大きく、霧が立ちこめ、コーヒーの実がゆっくりと時間をかけて成熟する理想的な環境です。La Salvaje(ラ・サルバヘ)農園は、そんな高地の山あいに、まるで森の一部のように静かに佇んでいます。

農園の約90%は、今もなお原生林に近い樹木に覆われたシェード環境。強い日差しを和らげる高木の下で、コーヒーの木は自然のリズムに寄り添いながら育ちます。農園内には清らかな湧き水が流れ、生態系の一部として鳥や昆虫、小動物たちが共存しています。この水源は、農園だけでなく周辺のコミュニティにとっても大切な命の水です。

La Salvaje を手がけるのは、コーヒー生産五代目のファビオ・カバジェロ Jr.。
2019年、祖父ファビオと共にこの農園を受け継いだ彼は、「自然を支配するのではなく、理解し、共に歩む農園づくり」を目指してきました。過度な伐採や効率重視の栽培は行わず、森の力を尊重することで、結果として木は健やかに育ち、果実は密度と透明感を備えた味わいへと結実します。

品種選定や精製においても、彼らの哲学は一貫しています。
テロワールが持つ本来の個性をどう引き出すか。どの工程で人の手を加え、どこで自然に委ねるか。その判断は、毎年の気候や木の状態を見極めながら、慎重に行われます。La Salvaje のコーヒーが持つクリーンさと奥行きは、こうした細やかな観察と経験の積み重ねによって生まれています。

今回ご紹介するロットは、ホンジュラス Cup of Excellence で第9位 に入賞した特別なロット。カップから立ち上るのは、グリーンアップルを思わせる瑞々しい香りと、ジャスミンの花のような上品なフローラル。口に含むと、標高の高さを感じさせる滑らかで澄んだ質感が広がり、最後まで雑味のない余韻が続きます。

それは決して派手さを競う味わいではありません。 森に抱かれ、時間をかけて育ったからこそ生まれる、静かで芯のある美しさ。La Salvaje の一杯には、サンタ・アナの森の空気と、人と自然が共に生きる時間が、そのまま閉じ込められています。

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