00-【WEB限定】ケニア ルアライ・ファクトリー(深煎り)

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豆の状態

生産国  :ケニア
ファクトリー  :ルアライ
生産者  :ルサカ農民共同組合約600人の小規模生産
地区  :ニエリ地区
標高  :1650-1800m
品種  :SL28、SL34、ルイル11、バティアン
生産処理  :ウォッシュト
乾燥方法  :アフリカンベッド
焙煎度合い  :深煎り
風味特性  :カカオ&ブラックカラントの印象

【コメント】 
ルアライ・ファクトリー物語 ― 深煎りの詩 深煎りの奥に広がるケニアの魂

ナイロビの喧騒を後に、西へ進むこと150キロ。標高1,700メートルを超えるニエリ高原の冷涼な空気に包まれながら、道端には赤い火山灰と緑豊かな植生が交錯します。やがて視界の先に、岩だらけのルアライ川が現れます。静かに流れるその川沿いに、まるで時が止まったように佇むのが――ルアライ・ファクトリー。キクユ語で「岩の地」を意味するその名は、まさにその風景が名前の由来です。

「岩の地」を意味するその名のとおり、ここは大地の力と水の恵みが交わる場所。1951年の創設以来、この地で約600人の小さな農家たちが、わずか半エーカーの畑に命を吹き込み、一粒一粒のチェリーに未来を託してきました。

朝、太陽が地平線を越える頃、赤く熟したチェリーが農家の手で集められます。収穫されたその日、選び抜かれた果実だけがルアライ・ファクトリーの門をくぐります。川から引かれた清らかな水が音を立て、チェリーは二度の発酵をくぐり抜けます――まるで魂を洗い清められるように。そしてアフリカンベッドの上で、昼の太陽と夜の風が交互に豆を撫で、3週間もの間、ゆっくりと眠らせるのです。

こうして完成する豆は、ブラッドオレンジのような華やぎ、ブラックカラントの深い香り、ラベンダーやルバーブを思わせる複雑さを秘めています。ルアライはあえて深煎りを選び、酸味をまろやかに包み込みました。口に含めば、カカオのようなコクの奥から、果実の余韻がシロップのような甘さとなって溶け出します。

一杯のカップの中には、大地の火山灰、川のせせらぎ、600人の農家の祈り、そして太陽と風のリズムが宿っています。深煎りでありながら、ケニアのフルーツの魂はそのままに――。

どうぞ、この物語とともに、ルアライ・ファクトリーの一杯を味わってみてください。