00-ブラジル ベレム農園(中煎り)

1,080円(税込)

豆の状態
購入数

生産国  :ブラジル
農園  :ベレム農園
生産者  :デュルセ・サウザ
地区  :ミナス・ジェライス州 ポソス・デ・カルダス
標高  :1,100− 1,200 m
品種  :イエローカトゥカイ
生産処理  :ナチュラル
焙煎度合い  :浅煎り
風味特性  :シトラス&ピーチの印象

【コメント】 
1878から続く成熟の物語 ― Matura Project / Sítio Belém

ブラジル・ミナスジェライス州カンペストレ。 1762年、この地に最初の道路が開通したことで輸送が容易になり、周辺農園のコーヒー生産は大きく発展しました。

その流れはやがてドゥルセ・サウザの家族にも及び、1878年、曽祖父ジョアン・マノエル・フランコは Fazenda Pinhal do Campestre に初めてコーヒーの樹を植えました。そして、その年に祖母が誕生したことから、「1878」は家族の象徴となりました。

1891年には一族の農園が地域の発展とともに繁栄し、水道や電話、機械化の導入によって品質と生産性は向上。1922年には祖父が16万本を植樹し、牛車で運んでいた豆は、やがてトラックで迅速に輸送されるようになりました。こうして家族の名は、丁寧なケアと品質の高さとともに語られるようになります。

その伝統を受け継ぎ、1990年に誕生したのが Sítio Belém。
ドゥルセ氏と夫アブランディーノ氏が創設したこの農園は、標高1,100〜1,200mの高地に20haの農地を持ち、Mundo Novo、Arara、Rubi、Geisha、Catucaí、Paraíso、Catiguáなど多彩な品種を栽培しています。

年間約600袋を手摘みで収穫し、量よりも質を重んじる姿勢を貫いています。“Belém”とはヘブライ語で「パンの家」。命を育む場所という意味を持つその名は、農園の哲学そのものです。

そして今、彼女の歩みをさらに強く後押ししているのが 『Matura Project』。

女性生産者が自らの名でコーヒーを市場へ届けるための取り組みで、発酵やポストハーベスト技術の研修、カッピングによる品質理解、マイクロロットとしての価値創出、市場への橋渡しまでを包括的に支援します。“成熟”を意味するMaturaは、豆だけでなく、生産者の経験と誇りが育っていく過程を象徴しています。

今回のロットは、ドゥルセ氏が手がけた Yellow Catucaíのナチュラル精製。 このコーヒーの繊細な個性を最大限に引き出すため、浅煎りで仕上げました。

カップに立ち上るのは、シトラスを思わせる明るく爽やかな風味。 やがてピーチのようなやわらかな甘さが広がり、クリーミーでなめらかな舌触りとなって心地よく続きます。

長い歴史の土台の上に、新しい時代の息吹が重なる一杯。 それは、1878年から受け継がれてきた家族の物語が、今もなお成熟し続けている証なのです。