00-ペルー ラ・ナランハ農園(中深煎り)

1,080円(税込)

豆の状態
購入数

生産国  :ペルー
農園  :ラ・ナランハ農園
農園主  :マリア・ニエベス・コロネル・ゲバラ
地区  :カハマルカ州 チョタ県 ケロコト
標高  :2000m
品種  :カトゥーラ
生産処理  :ウォッシュト
焙煎度合い  :中深煎り
風味特性  :レッドアップル&ブラウンシュガーの印象

【ストーリー】 
標高2,000mの空に育まれた、未来へつながる一杯

ペルー北部、カハマルカ州チョタ県ケロコト地区。アンデスの山々が連なるこの地は、かつてコーヒー産地として知られていた場所ではありませんでした。標高2,300m前後の冷涼な気候と広大な草原に恵まれ、人々は長い間、牧畜を中心に暮らしてきました。

しかし1990年代、多くの若者たちが収穫期になると近隣のジャエンやサン・イグナシオへ出稼ぎに向かい、コーヒーの収穫作業に携わるようになります。そして2000年代初頭、その経験を持ち帰った人々が、この高地でもコーヒーが育つのではないかと苗木を植え始めました。

その挑戦は見事に実を結びます。

冷涼な気候、昼夜の大きな寒暖差、豊かな自然環境。コーヒーの木はこの土地にしっかりと根を張り、やがてケロコトはペルーでも注目される新たなスペシャルティコーヒー産地へと成長していきました。

今回ご紹介するコーヒーは、そんなケロコトのラ・リマ地区で農園を営むマリア・ニエベス・コロネル・ゲバラさんによって生産されました。

幼い頃から父親の背中を見ながらコーヒー栽培を学んだマリアさんは、現在「ラ・ナランハ農園」を管理しています。農園名の「ラ・ナランハ」はスペイン語で“オレンジ”を意味し、その名の通り農園には数多くのオレンジの木が植えられています。

標高約2,000mの高地に広がる農園では、カトゥーラ種のコーヒーとともに柑橘類や在来樹木が育ち、豊かな森の生態系が守られています。木漏れ日の差し込む農園には鳥のさえずりが響き、アンデスの澄んだ風が吹き抜けます。自然と共生しながら育まれたコーヒーには、この土地ならではの穏やかで豊かな個性が宿っています。

また、マリアさんは地域の女性委員会にも参加し、女性の社会進出や地域発展のために活動しています。二人の子どもを育てる母親でもある彼女にとって、コーヒーは単なる換金作物ではありません。子どもたちへ教育の機会を与え、より良い未来へつなげるための大切な希望でもあります。

収穫されたチェリーは丁寧に選別され、72時間かけてゆっくりと発酵。その後、アフリカンベッドで15〜25日間じっくり乾燥されます。時間と手間を惜しまない工程が、このコーヒーの透明感と甘さを支えています。

私たちはこのロットを中深煎りで仕上げました。 高地ならではの明るい果実感を残しながらも、甘さと質感をより豊かに引き出すことを意識しています。

カップから立ち上る香りはどこかやさしく、ひと口含むとレッドアップルを思わせるみずみずしい果実感が広がります。熟したりんごのような穏やかな甘酸っぱさは決して派手ではなく、やさしく口の中に溶け込むような印象です。

続いて感じられるのは、ブラウンシュガーを思わせるコクのある甘さ。キャラメルのような香ばしさを伴った甘みが舌の上でゆっくりと広がり、味わいに奥行きを与えてくれます。

そして何より魅力的なのは、その滑らかな口当たりです。角のないまろやかな質感が全体を包み込み、果実味と甘さを自然につなぎ合わせています。飲み進めるほどに心地よい余韻が続き、気がつけばもう一口とカップに手が伸びることでしょう。

アンデスの高地で育まれた自然の恵みと、生産者の想い、そして未来への希望。 この一杯には、ケロコトという新たな産地の物語が詰まっています。

ゆったりとした朝の時間や、一日の終わりにほっと一息つきたいときに。どうぞこのコーヒーとともに、遠くペルーの山々へ思いを馳せてみてください。レッドアップルの果実感とブラウンシュガーの優しい甘さが、きっと心まで温かくしてくれるはずです。

イメージはありません。